2011年11月11日金曜日

思い出ドッグ賭博

£で任意の犬券を買い、着席。ドッグ達に着目。結果によりスタンディングオベーション。絶叫。嗚咽。

競馬ならぬ競犬。英国には犬のレースがあるのです。
グレイハウンドという種類の犬が走り、賭けるのです。
真冬にそれを見に行った話。

いい感じに酔っ払ったおっさんで埋め尽くされた座席。
おっさんたちの熱気で会場は香ばしくも廃頽的でややスリリングな雰囲気。
予想屋の怒号。おっさんたちの予想。ビールねえぞビールが。次はどいつだ。わいわい。
取った。スッた。シット。大穴。ビールねえぞ。まさか。ファック。当然。カタい。惜しい。がやがや。
冗談じゃねえ。ほら取った。お前2番て言ったろ。ファッキングシット。ありえねえ。わいわい。
またスッた。うるせー。ラッキー野郎め。帰れねえ。最高。あああああああ。ビール。がやがや。


レースも終盤、おっさんたちは時間の経過とともにベロベロに。
カネを賭けるスリルとアルコールの興奮作用が絶妙なシナジーを生み出す。
ゴール直前に自分が買った犬券の犬の名前を叫ぶ。
白人のおっさんたちがそれぞれに
「モースブレイク!モース!モースモース!」
「ダニードー!ダニダニダニ!ダニィィー!!!」
「ニンジャー!ニンジャニンジャ!!ニンジャァァァァ!!!」

ニンジャマジックという名前のグレイハウンドが居たのだ。

ジャマイカ人が安木節。
自宅の便所に巨大野生動物。
本格中華料理店で握り寿司。

そういった類のデペイズマン効果に酔いしれた。

※ニンジャマジックは3着だった。

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