2012年3月21日水曜日

逆行フォーマット


さまざまな情報がデータで手に入れられる今日この頃。
物質に換算すればざっとアナログ20000枚分の音源でもmp3形式でちっさいHDに保存できる。
雑誌ン千冊分もpdfなりjpg形式で同様に保存できる。
空間がモノに支配されずに済むのはとても良いことだと思う。
余りにも大量のモノに囲まれた生活は想像力が欠如する。俺の場合は。
最近は身の回りのモノを増やさないようにすべく、どんなに小さなモノでも買う前に吟味する。
音源以外は。欲しい音源は即バイ。
仮に10万円現ナマを所持していて、ふらっと立ち寄った店で
どうしても欲しい音源が12万で売っていたらどうにかして2万借りてでも買う。

さておき、「古い媒体」のかっこ良さにはシビレる。
アナログレコードはまだまだ現役ですが、カセットテープ。超かっこ良い。
フォルムもステキだし、何と言うか「ミニ映画館」とでも言うのか、かわいい。かっこかわいい。
カセットテープ。最近は余り目にしなくなったけれど、需要がない訳ではないらしい。
国内外のハードコアバンドをメインにディストロしている友人曰く、「CDは超不人気」。
ディストロなので売買以外にトレードもしているのだが、フォーマットがCDという理由だけで
全くトレードに応じてくれない場合も多々あるとのこと。
確かにCDとカセットテープを並べてみると、後者の方がモノとしての魅力に溢れている気がする。
魅力に溢れているというか人間くさい。
例えばA面とB面は本音と建前。
頑張りすぎるとくたびれてしまうように、たくさん聴くと伸びる。
暑すぎる場所が苦手。これまた伸びる。
最後は死んでしまうように、テープが切れる。
比べてCDは機械くさい。
「ミゾ? ワタシニハソンナモノアリマセン。 コンパクトデスカラ。アツイノモサムイノモヘイキデス。」
と、厭味で冷ややかな感じがする。実際はそんなことはないのだけれども。

絶対数が減ったから需要がない訳ではない、というのは本当で、
現に今、自室アパートにブランク(何も録音していない状態)のテープが120本ある。

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