2012年9月26日水曜日

持つべき色と才能


ここ最近ギグった感想多め。無益でくだらないことをもっと書きたい。
そこで、褐色のナイスガイ M君の話。

M君とは高校生の時に出会い友達になった。
秋口に手ぶらで海で野宿して凍死しかけたり、学校サボって公園で小学生とサッカーしたり、真冬に厚着してひたすら長距離を長時間特に意味も目的も無く散策したり、「カラーバットが欲しい」とただ一言残し突然学校を早退したり、春は土手で花見と称しこれまた長時間散歩していざ帰宅するタイミングで眼鏡が無いことに気付いて悶絶したり、とにかくたくさん遊んだ。

M君は高校卒業後間もなくタイへ飛んだ。
1年後くらいに帰国。しばらく日本に滞在し、今度はインド、中国、ミャンマーなどを行脚。
2年後くらいに帰って来た。高山病とインフルエンザを併発し、医者に「あと少しほっといたら死んでたよ。」と言われたことや、バスに乗っていたら後ろの席の窓ガラスが突然ブチ割れ、よくよく見たら現地民族の抗争の投石で死にかけた話など、香ばしい土産話でゲラゲラ笑った。
他人に迷惑をかけずに自分の欲望に常に忠実で、男らしい地黒の肌を持つ男。
M君はそんな人間である。今でも時々電話したり遊ぶ仲である。

そんなM君が小学生の頃の夏休みに、日焼けコンテストが開催された。
学年全体で日焼け王1位、2位、3位を決めるのだ。
夏休み明け後、海へ山へプールへと繰り出した同級生は焼けに焼け真っ黒。
そんなメラニン猛者共の中、M君は見事1位の座を獲得した。黒中の黒、ド黒。日焼け王である。

M君は夏休み中、日焼けしそうな場所へは一切外出していなかった。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿